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緑のカーテンとは
緑のカーテンとは、ヘチマ等に代表されるツルが伸びる植物をネットに巻きつかせて作る自然のカーテンを言います。特に夏の高温時には、太陽光を遮光し植物からの気化熱により体感温度を下げる効果が期待できます。
また、植物から出来ているので、二酸化炭素の発生を抑制し地球環境にも優しいことから、今注目を浴びているエコ運動のひとつでもあります。
省エネ・節電効果
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家庭で電気をたくさん使うのは? |
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答え:家庭の電気消費No1はエアコン
夏の日中(14時頃)には、在宅世帯は平均で約1200Wの電力を消費しており、そのうちエアコンが約半分を占めています。
出典:資源エネルギー庁推計:「家庭の節電対策(PDF)」 数値は最大需要発生日を想定 |
■遮光効果
太陽の熱が直接バルコニーや家の壁を暖めてしまいます。その熱がカーテンなどに伝わり部屋の中をもっと熱くしてしまいます(輻射熱)。 緑のカーテンには、一般的なカーテンと同じく遮光効果があるため、日中の直射日光が部屋に入るのを防ぐことができます。
■葉の蒸散による冷却効果
植物は成長するために、吸収した水分を葉の気孔から蒸発させています。この蒸散作用で周囲の温度が下がるため、「すだれ」や「よしず」で光を遮るだけよりも効果があります。今年は緑のカーテンでエアコン代の節電はいかがでしょうか? |
▲緑のカーテンを設置している時の建物表面温度差の違い (平成22年 港区役所3階) |
冷房の設定温度を27℃から28℃に上げた場合 (外気温31℃、2.2kwエアコン、1日9時間使用) |
1日1時間冷房の使用を短縮した場合 (設定温度28℃の場合) |
≪参考:家庭の省エネ大辞典2011年版/財団法人省エネルギーセンター≫
ゴーヤにきゅうり、野菜を収穫
緑のカーテンはきれいで涼しいだけではありません。例えば、ゴーヤやキュウリ、トマト、インゲン等の野菜を栽培することもできます。野菜を収穫する楽しさはもちろん、愛情を注いだ野菜を食べる喜びを味わって下さい。
ゴーヤはまっすぐ伸びる親づるの他に、子づる、孫づるをどんどん広げます。花を咲かせ多くの実を収穫する為に、ネットを張って育てます。狭いベランダでは、作業しやすいように定植前にネットを設置しても良いです。
ゴーヤに限らずつる性の植物は、放っておくと好き勝手な方向に伸びていきます。伸びて欲しい方向につるを誘引します。
ゴーヤの収穫期を見極めるのは難しいです。受粉してから収穫までの日数も、気温の高い時期では約12日ですが、気温が低いと1ヶ月近くかかります。実の大きさも時期によってまちまちなので、適期に収穫する為によく観察することが大事です。
病害虫の被害も失敗も比較的少ないゴーヤ栽培ですが、マンションのベランダで育てている場合にはマグネシウム欠乏症に注意。また、ほかのウリ科の野菜と連作(同じ場所で育てる・土を翌年も続けて使う)にならないよう気を付けましょう。
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